TWILIGHT ZONE: THE MOVIE

Inspired by "THE TWILIGHT ZONE"Created by ROD SERLING
Project Consultant:CAROL SERLING
Screenplay by GEORGE CLAYTON JOHNSON, RICHARD MATHESON and others
Music by JERRY GOLDSMITH
Performers from the original series by
MURRAY MATHESON/KEVIN McCARTHY/PATRICIA BRESLIN/WILLIAM SCHALLERT
and BILL MUMY
Cameo appearance BUCK HOUGHTON
Happy Anniversary!1983-2013
祝日本公開30周年! 1984-2014

「トワイライトゾーン、
見たことあるかい?」
と、その男は言った。

原 題 :TWILIGHT ZONE: THE MOVIE
日本公開タイトル:トワイライトゾーン−超次元の体験−
’83・ワーナー・ブラザース映画・101分
1983年6月24日全米公開
1984年2月18日日本公開

監督:

ジョン・ランディス/スチーブン・スピルバーグ/ジョー・ダンテ/ジョージ・ミラー


「E.T.」の驚異的大ヒットの後、スチーブン・スピルバーグ(当時の資料より)の『注目の次回作』として紹介されたのが「トワイライトゾーン−超次元の体験−」である。
過去にもなかった訳ではないが、『オムニバス形式』と呼ばれるスタイルで描かれたこの作品は当時の私には充分に、目新しく斬新なものであった。
スピルバーグ・フリークでもあった当時の私は、彼の劇場用作品以前のTVムービー、例えばSomething Evil「恐怖の館」('72)等がオンエアされると嬉々として
飛び付いていたので、彼のTVムービーにおけるデビュー作であるNight Gallery('69)のパイロット版(日本では「怪奇真夏の夜の夢」('72)なるタイトルで放送されたが、
スピルバーグの演出した第2話のみがカットされて未放映である)の事も言わば「常識的に」承知していた。しかし、彼が今回手掛けるのは「それ以前のTVシリーズの
リメイク」だと知り、首を傾げた記憶がある。
スピルバーグについてもう少し掘り下げると、彼の劇場用作品デビュー作はDuel「激突!」('72)ではない。The Sugarland Express「続 激突 ! カージャック」('73)である。
「激突!」は米・カナダ以外の国では劇場公開されたが基本的にTVムービーである。従って、それ以前の彼の作品を探れば必然的にユニバーサルTV時代の
Night Gallery「四次元への招待」に辿り着く筈である。因みに当時、スピルバーグは21歳の若さであった。

'86年11月24日TBS放送「月曜ロードショー」の荻昌弘氏の解説より

「荻昌弘です、こんばんは。さぁ、若い方はどんなに今夜をお待ちかねだったでしょうね。えー遂に、アメリカの超大作『トワイライトゾーン』、この国のテレビに初登場
で御座います。時間を延長致しましてノーカットで送らせて頂きます。まぁー、若いファンの方にとってはこの映画、製作をしているのがスティーブン・スピルバーグと
ジョン・ランディスだという、その名前だけでももうワクワク、ドキドキ、これは勿論日本の若者だけじゃありませんね、私最初にこれを見ましたのはこれアメリカの封切り
の時、時間の都合でこの深夜の映画館へ行ったんですけど、まぁー夜中なのにどこから沸いて出るか、子供サンから若者達で一杯、それがこの阿鼻叫喚という風な、
こうウケ方でした。しかし実を言うとこの映画、若い方の為だけの作品ではない訳です。そう、あのテレビの初期からのファンの方は覚えてらっしゃいますかしら、あの
『ミステリーゾーン』というアメリカのシリーズ、あれが実を言うと、今夜のこの映画版のこの元になった企画であった訳ですねぇ。さぁ、しかし映画は映画、えーこの私の
解説の後、ジョン・ランディスの演出致します非常に個性的なプロローグ、その後4つのお話がこう、出て参ります。全部、全てこの現実を離れた超次元の処で展開する
ミステリーです。でぇ、最初がこのジョン・ランディスの演出でして、大変マジでしかも不気味な、この作品、喜劇なんですけれどもね、何かちょっと、カフカの味と
いった感じ。あー、如何にもこのランディスの作品からいうと、そう、彼の『スパイ・ライク・アス』等にこう繋がりがあるかも知れません。そして、その次の第2話が
お待ちかね、スピルバーグの作品。何と意外にも、ここではメルヘン・タッチなんですねぇ。そう、どちらかというと『インディ・ジョーンズ』よりも『カラー・パープル』
の匂いと、こういう事かも知れません。そして、第3話。これが何とやはり、あの『グレムリン』のジョー・ダンテの作品ですからね、もうホントに超SFXで一杯。
そして、最後ジョン・リスゴーのこう主演するこの短編、非常に優れております。これを監督しておりますのが、あのオーストラリアのジョージ・ミラー、つまりあの
『マッド・マックス』で世界的な名声を得た男です。ま、極端に言うと段々々々々、こう面白くなってくる。アメリカが提供する御馳走、もう存分、たらふくに、堪能して
頂きたいと思います」

セグメント解説


プロローグ(REALLY SCARY「本当に怖いもの」という副題が付けられている。以下同文)
二人の男が夜中の山道を車で走っている。どうやら一人はヒッチハイカーらしい・・・クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「ミッドナイトスペシャル」の
テープが途切れ、会話も「お遊び」も一段落した頃、男が切り出す。
「・・・トワイライトゾーン、見たことあるかい?」
そして、「もっと、恐いものを見たくないか?」と。
その後の文字通り「ああッ!」と驚く展開は既に御存知の通りであるが、私は劇場公開当時映画館の座席で本当に声を上げてしまった。

オープニング
カメラが上空にパンして行くと、星空が広がる中、「お馴染み」のナレーションと共に第4シーズンオープニングの華麗なるCG版が展開される。画面奥から飛んでくる
目玉に一瞬だけ、かのロッド・サーリングの姿が映るのを見逃してはいけない。

セグメント1 (TIME OUT「偏見の恐怖」)
「あなたが間もなく出会う、怒れる男ビル・コナー氏は、いつも居丈高に肩をそびやかしています。何故か彼の元にだけ訪れようとしないチャンスを待つ事に
疲れ果てた、気難しい孤独な人物です。ビル・コナー氏の盲目的な憎しみは今、彼を、トワイライトゾーンの一番暗い片隅へ、追い込もうとしています」

"You're about to meet an angry man, Mr. William Connor, who carries on his shoulder a chip the size of the national debt. This is a sour man, a lonely man, who's
tired of waiting for the breaks that come to others but never to him. Mr. William Connor, whose own blind hatred is about catapult him into the darkest corner of
the Twilight Zone."
人種偏見意識の強い男が「差別される側」になって味わう恐怖を、しかもアンハッピー・エンドで締め括る演出で非常に印象深い。主演したビック・モローが撮影中に事故死
してしまったが、その撮影中だったシーンでは元来彼の「敵」である筈のベトナム人の子供二人を、それも米軍から守る為に両脇に抱えて川を逃げ惑うシーンであった。


セグメント2 (KICK THE CAN「真夜中の遊戯」)
「希望のないところに人生はないと言われます。そのいい例がここ、サニーベール・レストホームで、ここにあるのは、思い出だけなのです。ところが希望が
サニーベールへやってきました。ピカピカの空缶を持った、楽天家の老人に、姿を変えて―」

"It is sometimes said that where there is no hope, there is no life. Case in point, the residents of Sunnyvale Rest Home, where hope is just a memory. But hope
just checked into Sunnyvale, disguised as an elderly optimist who carries his magic in a shiny tin can."
オリジナル版「トワイライト・ゾーン」のep.86”KICK THE CAN”「真夜中の遊戯」が元ネタ。ただし、謎の「ブルーム老人」はオリジナル版には登場しない。


セグメント3(IT'S A GOOD LIFE「こどもの世界」)
「この女性、ヘレン・フォーリー。年齢27歳。職業、教師。今日まで、何か変化が起きるのを待ちながら、彼女の生活は同じ事の繰り返しでした。ヘレンはまだ
知りませんが、待つ事は、たった今、終わったのです」

"Portrait of a woman in transit. Helen Foley, age 27. Occupation, schoolteacher. Up until now, the pattern of her life has been one of unrelenting sameness,
waiting for something different to happen. Helen Foley doesn't know it yet, but her waiting has just ended."
オリジナル版「トワイライト・ゾーン」のep.73 IT'S A GOOD LIFE「こどもの世界」が元になっているが、実はこのエピソードはオリジナル版の「後日談」なのである。
オリジナル版の方がジェローム・ビクスビィの原作に忠実な内容となっている。


セグメント4(”NIGHTMARE AT 20,000 FEET”「2万フィートの戦慄」)
「あなたが今見ているのは、恐るべき悪夢の終わりの部分でしょうか?違います。始りです。ご紹介しましょう。ジョン・バレンタイン氏。旅客機の乗客。
行き先は、トワイライトゾーンです」

"What you're looking at could be the end of a particularly terrifying nightmare. It isn't. It's the beginning. Introducing Mr. John Valentine, air traveler. His
destination, the Twilight Zone."
オリジナル版「トワイライト・ゾーン」のep.123”NIGHTMARE AT 20,000 FEET”「2万フィートの戦慄」を元の脚本を書いたリチャード・マシスン自らリライトした
作品。ただし、主役はセールスマンのボブ・ウィルソン(ウィリアム・シャトナーが演じた)からコンピュータ関連の本を執筆しているらしい、ヴァランタインに
変えられ、妻も同乗していない。


エピローグ
「2万フィート」の上空で酷い目に会ったヴァランタインを病院へ搬送する救急車の中で、運転手の男が彼に話し掛ける。
「恐いメにあったんですね?・・・じゃあ、もっと恐い物を見せてあげましょうか?」
クレジットロールの直前に流れるナレーションは、オリジナル版の第2期以降のオープニングナレーションを多少短めに変えた物が使用されている。

'86年11月24日TBS放送「月曜ロードショー」の荻昌弘氏のエンディング解説より

「このー、第1話で大車輪の活躍をしておりました、あのビック・モロー、この後で事故で亡くなりましたね。本当に気の毒なことをしました。しかし、それにしてもあの
「ゴーストバスターズ」のダン・エイクロイドで話しを始めて、そして彼で閉じるという、この全体の構成なんてのは、やっぱり心憎いものですよねぇ。で、こういう風に
この現実の中に非現実という石を投げ込んで空想力一杯に、このフィクションを広げていくという、このアメリカ映画の伝統、これはまぁ例えば今度のお正月の、あの
「ハワード・ザ・ダック」なんかにも、こう絢爛と花開いている訳なんですけども、日本の映像ってのは、どうもこの領域だけは、ま、どうしても適わないところがあります。
残念ですねぇ。」

●テレビ初放映となった「月曜ロードショー」初回放送版の日本語吹き替えスタッフ・キャスト一覧 NEW!

日本語版制作:東北新社/TBS プロデューサー:上田正人(TBS) 台詞:宇津木道子 演出:小林守夫
乗客:ダン・エイクロイド/大塚芳忠
ビル・コナー:ビック・モロー/田中信夫
ブルーム:スキャットマン・クロザース/及川ヒロオ
ヘレン・フォーリー:キャサリン・クインラン/戸田恵子
バレンタイン:ジョン・リスゴー/青野武
他:上田敏也 島香裕 高村章子 近藤玲子 秋元千賀子 小島敏彦

※映画の制作裏話や小ネタは「コラムU」にまとめてあります。

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