「The TWILIGHT ZONE研究者の家」・別館

「第３シーズン」：TWILIGHT ZONE Third Seasonの部屋

この『第３シーズン』に関しては、単純に「新トワイライトゾーン」の第３シーズンという意味では言い難い。何故ならば、確かにＣＢＳの「新トワイライトゾーン」の「続き」ではあるのだが、プロダクション及びスタッフ総入れ替えで、かつその殆どがカナダで製作され、あまつさえ本家ＣＢＳでは放送されず、シンジケーションでのみ放送された言わば「里子に出された」シリーズだからである。
ＣＢＳでの「新トワイライトゾーン」が視聴率戦争に敗北し打ち切りが決定した後、シリーズ終了を惜しんだマーク・シェルマーディンがその権利を譲り受けシンジケーション用に全30話を製作、1988年から放送が開始された。我が国では全30話中26話が、関東で'89年と'90年に、関西では遅れる事８年後の'98年に、これがまたややこしい事に「ミステリーゾーン」のタイトルで放送された。２、３年前に作者の住む九州でも深夜にひっそりと放送されていた様だが、一目見て「カラー版のＴＺ」であった為すぐにチャンネルを替えてしまった。それほどまでに作者の「カラー版ＴＺ」への拒絶反応は激しい。
このシリーズのストーリー・エディターとしてＪ・マイケル・ストラジンスキーが迎えられ、彼はこのシリーズの11の作品で原案・脚本・脚色のいずれかを担当している。上の画像は、その11作品の彼自身の手によるノベライズの邦訳である（扶桑社ミステリー刊）。
これらの事から、このシリーズは「第３シーズン」「シンジケーション版」「ストラジンスキー版」と呼ばれているのである。

注目すべきエピソードについて
この「第３シーズン」からは、以下の4エピソード（内１本未放映）を挙げておく。
“Many Many Monkeys”は、旧作の未使用脚本だと言われている。日本未放映。
「延長戦」：“Extra Innings”がクレジットこそされていないものの、サーリングのアイデアを元にしているという事。
「危険なチャレンジ」：“A Game of Pool”の、オリジナルＴＺからのリメイクだが、採用されなかった「もう一つのプロット」を忠実に再現して、結末が「逆パターン」となっている。
「生への執念」：“Our Sylena is Dying”は、何と、1964年にオリジナルＴＺが打ち切り終了となる直前の時期に、サーリングがシリーズ用に書いていた、６枚の用紙からなるオリジナル・プロットをストラジンスキーが脚色した、正真正銘24年振り（当時）の「新作」なのである。

第３シーズン1988年10月25日〜1989年４月16日
※米本国の各ＴＺ関連サイトでも放送日についての記述が無いがこのリストでは、放送日�@は小説版のリストに基き、放送日�Aはtv tomeサイトのリストに基いている。しかし一般に知られるタイトルリストの順列と放送日が一致しない回があり、正確な処は判らない。日本での放送日は不明。1989年と1991年に全30話中26話分がＴＢＳで、1998年には関西で「ミステリーゾーン」題で放送された。
※日本未放映エピソードは「ミステリーゾーンDVDコレクション」に収録、初公開された。

「The TWILIGHT ZONE研究者の家」・別館トップへ戻る